生きてきた道❶はこちら↓
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ある日決定的な出来事が起こりました。
いつものように予備校から家に帰るとマンションの鍵があいていたのです。
あれ?鍵を掛けわすれたかなーっ。
家に入ると、部屋がめちゃくちゃになっていました。タンスは全て飛び出ているし、ベッドは荒れていて床には物が散乱していました。
泥棒が入った…!
とっさにそう思い110番通報をしようと思いましたが、まず冷静に何か無くなった物はないか確認しようと部屋を探しました。
金目のものや下着、電化製品など見てまわります。
…おかしい。
何一つ取られたものはないよう。
荒れ方も、よく見ると金目のものを探したような跡ではなく、どちらかというと部屋中で何かなくし物を探したような、そんな散らかり方でした。
ふと、…私がやったのかもしれない。
という意識が湧いてきました。
よくよく考えてみると、出る前に探し物をして自分で散らかしたということに思い当たりました。
その頃もう意識のない行動がどんどん増えていたんだと思います。
ああ、いよいよヤバイな、自分が相当やばい状態だということに気がついた瞬間でした。
そのうち町で沢山の勧誘に引っかかるようになりました。補正下着の勧誘、化粧品の勧誘、それから自己啓発セミナー。
藁をもすがる気持ちで片っ端から引き受けていったように思います。
とにかく私の眠った魂はそのとき悲鳴をあげていました。もうとっくに出てもいいのに、出れない!出方が分からない!助けて。このままじゃ病気になってしまうって。
私が外に出てこれた瞬間
世界はなんて寒いんだろう、冷たいんだろうって思いました。
出て来た魂は12歳の頃のままでした。
私がそれまで住んでいた部屋は、殺伐としていて12歳の女の子が好きそうなものも、自分を楽しませるものも何もありませんでした。
大好きなお父さんもお母さんも誰もいなくて、
そのときの私のいた場所はあまりに孤独で、知らない間になんて遠い所に来てしまったのだろう、
と寂しくてただ、たくさん泣いたのを覚えています。
出てこられたきっかけは20歳前後の女性を対象とした自己啓発セミナーでした。
あの体験は自分自身の眠らせていたインナーチャイルドとの再会でした。
その日から12歳の女の子の感情が私の中で溢れ出して止まらなくなりました。
12歳の幼い女の子がまるで遊ぶようにバイトに行きました。
その子は天才でした。まず集中力と記憶力が冴え渡っていました。
その頃ビヤホールに働いていましたが、10人が一度にオーダーしても聞き取ることができたし、職場の人の悩みや解決方法が手に取るように分かったりしました。
これが初めてのブレイクスルーを体験した出来事でした。
❹へ続く(^-^)♪
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